灸(きゅう) 治療

治療理論は鍼治療と同じで, 経絡上の経穴(ツボ)を刺激して、『気』と『血』を流すというのが灸治療でも目指すところです。 経穴(ツボ)に金属刺激を与えるのが鍼治療に対し、灸治療は経穴(ツボ)に温熱刺激を与えるという刺激の種類の違いがまず存在します。 また、この温熱刺激により患者さんの身体の一部を部分的に暖めたり、艾(もぐさ)を燃やすことにより発生する煙によるアロマ効果も灸治療にはあります。



灸治療の方法も様々ですが、一例としましては皮膚の上に乗せた生姜(ショウガ)や蒜(ニンニク)の上にお灸を据える「隔物灸」と呼ばれるものから、お米の粒程の大きさの艾を皮膚の上で直接焼ききってしまう「米粒大直接灸」と呼ばれるものまであります。 従って、熱さは「物を隔ててほのかに暖かい」から、「熱い!」まであります。



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 では、灸治療はほとんどの場合鍼治療と組み合わせて用います。 もちろん、患者さんの身体に灸治療が適していると判断される時ですが、それはどのような場合適しているとみなすかは様々です。 東洋医学的に「冷えがある」思われる場合や『気』の滞りが頑固な『血』の滞りを伴っている場合、または艾の煙が有効であると思われる場合、などです。 また、灸治療を施す場合は、あまり過激な熱を加えたりするよりも、「ポカポカ暖かくて気持ち良い」とか極限られた部位に「熱い! 効いた!!」といった感覚をひき起こす事を大事にしています。

 

 

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